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天職に導いてくれた白狐様――山谷の口入稲荷社 | 生まれも育ちも東京の山谷 -山谷は日本三大ドヤ街のひとつです-

天職に導いてくれた白狐様――山谷の口入稲荷社

玉姫稲荷神社の中にある、もうひとつの神社

玉姫稲荷神社の境内に「就職祈願」「縁結び」でご利益のある「口入稲荷社(くちいれいなりじんじゃ)」があります。

「口入屋」ってなに? 江戸のハローワーク

「口入屋(くちいれや)」というのは、今でいう「ハローワーク」です。
江戸時代は、口入屋へ行って、仕事を紹介して貰っていました。

口入稲荷社は、正面の鳥居をくぐった右側にあり、玉姫稲荷神社のご神殿をひと回り小さくした印象の神社です。

授けて頂いた白狐の「口入人形」

口入稲荷社では「口入人形」という、着物を着た白いお狐様の人形を授けて頂けます。
手彩色された可愛らしい人形です。
立ち姿のお狐様が就職祈願や商売繁盛で、正座をしているお狐様が縁結び。

働きながらの就活、そして叶った願い

天職活動(!)をするにあたり、口入人形を授けて頂きました。
働きながらの就活は大変ではありましたが、様々な企業にお伺いし、人事の方とお話しできたことは、楽しかった思い出の一つです。

新しい職場が決まり、口入人形と一緒にお礼参りへ伺いました。
願いが叶ったら、対となる口入人形と共に、就職祈願で授かった口入人形を、口入稲荷社へお供えします。

感謝を伝える「対の人形」とお礼参り

玉姫稲荷神社の宮司様が応対して下さり、対となった口入人形と共に、口入稲荷社の中へ入れて頂きました。
神前には、これまでのお礼参りでお供えさらた対の口入人形が沢山あります。

口入稲荷社の中は、木材ならではの温かみがあり、穏やかな空間でした。
そして、時間が止まったような神聖な別世界にいる緊張感。

宮司様から「玉串(たまぐし)」という木の枝を受け取り、対の口入人形とともに、神前にお供えして帰りました。

神職を継いだご家族と、神社に息づく優しさ

玉姫稲荷神社の宮司様は、とても気さくで、それでいて、まさに「神職」という、とても良い宮司様でしたが、3年前の12月に亡くなられました。
今は、宮司様のお嬢様が、お父様の跡を継がれ、神職のお勤めをされています。

写真は、玉姫稲荷神社へお参りすると、時折、お会いできる猫様です。

玉姫稲荷神社の境内で静かに座る三毛猫の猫さま
境内の落ち葉の上を歩く、玉姫稲荷神社の猫さま

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