ラッピング袋が消えた日
家族が小型犬のシーズーを散歩に連れて歩いた時のこと。
散歩中、トイレの大をすることがあります。
そのため、散歩の際は、シーズーが大をした時に、その大を入れる「トイレ袋」を持って歩くのです。
使っているトイレ袋は、小さめの白いポリ袋。
そのポリ袋がなく、代わりにキレイなラッピング袋を持っていくことにしました。
こちらも小さな紙袋です。
ある動物病院へ、散歩をしながら向かいます
到着前に、シーズーがトイレの大を。
その大は、キレイなラッピング袋の中に入れます。
病院の前に到着しました。
入口には植え込みがあるのです。
「帰る時、持って帰ろう」
と、植え込みのフチに、大の入った小さな袋を置きました。
見ためは、プレゼントが入っているような可愛く小さない袋。
そして、シーズーを連れて、病院の中に入りました。
診察が終わり、シーズーとともに病院を出ます。
植え込みのフチを見ると、シーズーのトイレの大が入った紙袋がなくなっているのです。
ここで推理。
なぜ、植え込みのフチに置いた紙袋がなくなったのでしょう?
その病院の側に、バス停がありました。
バス待ちの中には、植え込みのフチに荷物を置く方もいるのです。
あの小さい紙袋は、とてもキレイなラッピング袋。
プレゼントが入っているようにしか見えません。
ここは山谷です。
キレイな花が咲いていると、植木鉢ごと持って行かれてしまいます。
おそらく、病院の前を通った何者かが
「バスの乗客が、置き忘れていったんだ」
と、シーズーのトイレの大が入った紙袋を
「プレゼントが入ったラッピング袋だ」
と思い、持って行ってしまったのだと思います。
「何、良いものが入っているんだろう」
と持ち帰って、袋を開けてみても、中に入っているのは、犬のトイレの大なのです。

花川戸で出会った、たい焼き店の思い出
和暦がまだ平成だった頃。
台東区の花川戸に、たい焼きのお店がありました。
バス通りに面した店舗一階で、お母様とお嬢様のおふたりで営業。
店舗は大きくなく、店内での食事はカウンター席です。
そのお店で、たい焼きのアンコが入っていないカワだけを、カレーにつけて食べるカレーナンのたい焼きがあったのです。
たい焼きのカワだけも美味しいですが、そのカワにカレーをつけて食べるカレーナンは、何度でも食べたくなる美味しさ。
実際に、花川戸のたい焼き店の常連となって、たい焼きのカレーナンを頂いていました。
そして、そのお店で働くお嬢様は、少女マンガから抜け出たような若く美しい方だったのです。
優しい笑顔で接してくれます。
たい焼きのカレーナンも美味しかったですが、お美しいお嬢様にお会いできるのも嬉しかった記憶があります。
しかし、ある日、閉店をしてしまいました。
賃貸のテナントだったのだと思います。
その後、ラーメン店や他のたい焼き店など、いろいろな飲食店が、そのテナントに入りました。
ただ、どこの店舗も長くはない営業で、次々に変わっていきます。
今も、たい焼きのカレーナンがあったテナントの前を通ると、たい焼きを作ってくれたお母様と、優しい笑顔のお嬢様のことを思い出します。



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