小さな雪だるまとの出会い
浅草松屋さんの前にあるバス停。
バスを待つため、そのベンチの前で立ち止まりました。
すると、ベンチの下に、小さく可愛らしい雪だるまの姿。
しかも、3人います。
頭には帽子のように、小さな緑の葉っぱがのせられていました。
このベンチの前に立ち止まらなければ、気付くことはなかったと思います。
たぶん、海外からの観光客のお子様たちが作られたのでしょう。
作り手のお子様は、1人ではなく、2人か、3人。


この日は雪が降りました。
朝、外を見ると厚みのあるジュウタンのように、雪がいたる所に積もっています。
千切ったフワフワの綿なような雪が、左右に揺れながら、ゆっくりと降っているのです。
浅草に来る前、上野公園近くへ行きました。
バス通りを歩いていると、公園内で雪をのせた木の枝や葉っぱが見えます。
その景色が日本画の世界のようで、用事はないのに、そのまま上野公園へと向かいました。
公園では、海外から観光で日本にきたご家族が、積もった雪を楽しんでいました。
雪を手にしてみたり、お父さんらしき方がお子様へ雪の玉を渡したりしていました。
雪景色の上野公園は背景に、記念撮影をしている姿も。





季節を愛でる心を思い出した日
小学生の頃。
雪が降ると、学校から
「校庭へ出てはいけない」
と言われても、降ってくる雪を間近に見たくて、校庭に出てしまい、怒られた記憶があります。
授業が終わった放課後では、雪が降り終わってしまい、陽の光とともに雪も消えてしまうと心配したのです。
しかし、年を重なるごとに、雪を愛でる気持ちが薄くなりました。
日本には、春夏秋冬の季節を過ごせます。
でも、そのことが当たり前のようになってしまったのです。
その結果、雪や新緑の美しさ、日の光を反射して輝く川面(かわも)、紅葉の鮮やかな色合いを目にしても、季節の恵みを感動する気持ちが失われていることに気付きました。
その帰り、浅草松屋さん前のバス停で、今回の雪だるまと出会ったのです。
雪だるまの頭にのっている小さな緑の帽子。
植え込みに落ちている葉っぱを使われているようです。
作り手の方たちは、大切に雪の人形たちを作り、3人を仲良く並ばせ、緑の帽子も被せたあげました。
雪が降り止み、日が上れば、雪だるまの姿かたちは、跡形もなく消えてしまいます。
この緑の帽子を被った雪だるまたちを見た時、作り手の愛情が伝わってきました。
小さくて可愛い姿から伝わる作り手の方たちの優しさ。
この場所に確かに存在した雪だるまたち。
その記録に残したく、写真を撮りました。



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