毎日をお金を貸し続けた彼女
ゲーム会社でアルバイトをしていた時のこと。
別のゲーム会社で働いていた若い女性が、アルバイトに入ってきました。
まさに明朗活発な方で、関西の出身。
男性から
「芸能人の●●に似てるよね」
とも言われていました。
学校のクラスにいたら、人気のありそうな女性です。
大学卒業後、東京に来ていたのですが、一人暮らしではありません。
恋人の男性と一緒に暮らしていました。
相手の男性は、歓楽街の夜のお店で働く若い女性を、車で送り迎えする仕事をしていたのです。
2人で一緒に暮らす際に
「家賃は折半」
という約束でしたが、相手の男性は、家賃を出したことがありません。
家賃は半年くらい滞納していました。
そして毎日、恋人であるアルバイト女性へ
「かーね、貸して。かーね、貸して」
と言って、1,000円、2,000円というお金を、チビチビと取っていくのです。
アルバイト女性は、相手の男性へ渡すお金を用意するためだけに、銀行のATMへ行くこともありました。
しかし、その男性は、借りたお金を、一度も返したことがないのです。
相手の男性は、仕事をしています。
給料も貰っているはずなのですが、いつ貰い、その給料をどうしているのかは、一緒に暮らす女性も知りません。
女性は
「もう50万くらい貸しててな。返して貰ったら別れようと思うんや」
と話していました。
相手の男性は、もうこれ以上は借りられないくらい、クレジットカードで借金をしていたのです。
男性は、車を買うことを提案しました。
しかし、自分ではローンを組めません。
そのため、アルバイト女性の名前でローンを組むことを考えたのです。
相手の男性は
「支払いは自分がやる」
と伝えました。
アルバイト女性は
「なに考えてんのぉ!」
と、車購入に反対。
その結果、女性名義で車のローンを組む話は中止になったのですが、アルバイト女性は
「まぁ、車があったら便利やけどなぁ」
という言葉も、ボソッと口にしていました。
優しさと弱さの境界線
女性はアルバイト以外の収入がある訳ではありません。
それでも、相手の男性は、家賃も生活費も出さず、毎日、女性から小遣いを貰っています。
女性は
「いやや。真っ暗いの」
と、部屋の電気が止められることも心配していました。
そして、他のアルバイトに、5,000円の借金をしたのです。
その女性に限らず、アルバイトたちは、会社の健康保険には入っていません。
皆、国民健康保険になります。
アルバイト女性は、アルバイト中に、腹痛を発生しました。
でも
「今、お金なくて、保険入ってないんよ」
と、病院へ行かれないことを話します。
女性は、市販の胃腸薬を服用。
その日は、早退しました。
それから、さらに時が経ち。
アルバイト女性は、妊娠したのです。
産休をとった後、またゲーム会社へ復職するそうです。
(ブログ記事「【番外編】異世界ブラック・ゲーム会社アルバイト体験記」を参考)
アルバイト女性の方は、自分を守れていないのです。
相手の願いを全て受け入れることは「優しさ」ではなく、お互いを不幸にしてしまう「弱さ」なのかもしれません。

背後には男性の影だけが伸び、テーブルには開いた財布と小銭が残されています。
優しさと弱さの境界を象徴する一枚です。

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