※ この記事の前作「1円玉2枚の投げ銭」はこちら
繰り返される「投げ銭」の謎。山谷の片隅で続く奇妙な日常
家の敷地内に1円玉2枚が投げ銭されてから1ヶ月くらい経った日。
朝、家の入口へ行くと、敷地内に1円玉が1枚。
隣家を囲む柵を見ると、塀の上にのせられていた1円玉2枚が1枚になっていました。
仮に強風が吹いたとしても、1円玉がカーブして入り込むとは考えにくいのです。
さらに、隣家の塀に置かれた1円玉2枚のうち、手前の塀に置かれた1円玉はそのまま。
その1円玉よりも、こちらから遠い塀の上に置かれた1円玉がなくなっています。
とりあえず、敷地内に落ちている1円玉を拾い、入口にある台の上に置きました。
なぜ、こちらの敷地内に、1円玉を入れるのでしょうか。
自分の硬貨ではないので、週末、また交番へ届けることにしたのです。
その週、整形外科へ行きました。
受付で、長財布から診察券を出した時のこと。
「チャリリーン」
小さな音が床から聞こえます。
床を見ると、1円玉が1枚。
そして、すぐ側の会計窓口では、女性の方が財布を開き、お支払いをしていました。
「あの、落としましたよ」
そう言って、1円玉を拾い、会計窓口にいる女性へ渡します。
「あ、1円落としました?」
と、1円玉を受け取り、そのまま財布の中へ。
整形外科での勘違いの親切と、警察官の敬礼の温かさ
整形外科でリハビリ中、考えごとをしていました。
カバンから長財布を取り出した時、取り出し口が下を向いていました。
長財布を開ける時に、取り出し口を上にしたのです。
この時、よく硬貨が飛び出します。
リハビリを終えた帰り、財布の金額と、家計簿アプリの金額を確認。
「あ・・・」
会計窓口の女性へ渡した1円玉は、自分の長財布から落とした1円玉であることに気づいたのです。
1円玉足りなくても、買いたいものは買えず。
1円を笑う者は、1円に泣く。
その週の週末。
家の入口にある台に置いた1円玉を透明のビニール袋に入れます。
そして、そのまま交番へ。
交番の入口を開けると、2人の警察官の方が勤務をされていました。
その前に、アルコール飲料の缶を目の前の台に置いて、しゃべり続けるひとりの男性。
山谷にお住まいの方のように見えました。
ひとりの警察官の方が毅然として、話を聞いています。
もうひとりの警察官の方が、こちらの1円玉の対応をして下さいました。
対応して下さった警察官の方に、これまでの事情を話し、落とし物の手続きをしてくれます。
交番を離れる時、対応して下さった警察官のこちらに敬礼をしてくれたのです。
警察官の方が敬礼されるお姿は、本当にカッコいいので、とても嬉しい気持ちになりました。
もう家の敷地内に投げ銭がないことを願っています。
そして、お忙しい中、今回も1円玉の対応をしてくださった警察官の方、ありがとうございました。


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