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地方橋にいる鳩たちの冬 | 生まれも育ちも東京の山谷 -山谷は日本三大ドヤ街のひとつです-

地方橋にいる鳩たちの冬

昔は鳥にご飯をあげても怒られなかった

「ハトにエサをあげないでください」
という看板を見かけます。
看板の理由は、鳩の排泄物が屋根に落ちると、屋根がサビてしまうからです。

遠い昔、庭に鳥たちのご飯を置いている家がありました。
木製の台を作り、その台の上に、鳥たちが食べれる大きさのご飯を置きます。
庭に鳥たちが訪ねてくれるのも、当時は良いものだったのです。
しかし次第に、庭のある民家が減っていきました。

猫の保護活動をしている同級生のお父さんが、鳩たちにご飯をあげたことがあったのです。
そこへ、若い男性の方が現れて
「おい! そこ! 何をやっているんだ!」
と、怒鳴りました。
鳩が増えると
「鳩の排泄物で屋根がサビる被害が出る」
という理由からだと思います。
同級生のお父さんは
「昔は、鳥にエサをあげても、怒る人なんていなかった」
と、悲しそうに話していました。
(ブログ記事「サビ猫サビちゃんの地域猫物語・前編」を参照)

ニホンオオカミは絶滅してしまいました。
日本のトキも絶滅しました。
他にも、人間の手によって絶滅された生き物はいます。

この地域で、昔は、スズメや鳩などの姿はよく見かけました。
その声も聞こえたものです。

鳥の排泄物で、屋根がサビると困るのも、わかります。

「ハトにエサをあげないでください」
という看板が出たあと、鳩たちはどうしているのでしょうか。

【地方橋】冬の夕暮れの「地方橋」の様子。鳩やスズメたちがいる。
【地方橋】冬の夕暮れの「地方橋」の様子。鳩やスズメたちがいます。
【地方橋】「地方橋」の空きスペースにはベンチもある。
【地方橋】「地方橋」の空きスペースにはベンチもあります。

寒波の夕方、地方橋で出会った鳩たち

寒波の冬。
夕方、土手通りを歩くと・・・いました!
鳩とスズメたちです。
「地方橋(じかたばし)」の空きスペース。
体を丸く縮こませ、暖をとるため、羽毛をふくらませています。
地平へと沈む太陽から、あたたかな光を浴びていました。

「地方橋」の空きスペース前で、鳩たちの様子を見ていると、鳩もこちらに気づいたのです。
すると、鳩たちは、こちらへと集まってきました。
足もとへ走ってくる鳩もいれば、こちらの肩くらいの位置へ飛んでくる鳩もいます。

「そうか!」
と思いました。
この空きスペースで、鳩たちへご飯をあげる人がいるのです。
だから、鳩たちは人を見ても逃げることなく、逆に集まってきたのでしょう。

「・・・あ!」

この時は、菓子パンを購入した帰り道。
急いで、菓子パンの袋を開き、パンをちぎって、鳩たちへ渡します。
元気よく食べる鳩たち。

国土は人間だけのものではないのです。

この「地方橋」の空きスペースは、小休憩ができる公園のようになっており、ベンチもあります。
車道を挟んだ隣りには、隅田川へと続く「山谷堀公園(さんやぼり こうえん)」もあるのです。
公園であれば、鳩たちも
「鳩の排泄物で屋根がサビる!」
と言われることなく、過ごすことができます。
(参ブログ記事「静かに桜と向き合える「山谷堀公園」の春」を参照)

夏は公園内にある木々の中で過ごせば、暑さをしのぐこともできるのです。

思い返すと、南千住の「ドナウ広場」にも、鳩たちがいました。
「ドナウ広場」も、植え込みや木、ベンチがある広い遊歩道のような場所です。

これからも、このような空きスペースや公園が、鳩やスズメ、小鳥たちが安心して過ごせる場所でありますように。

【地方橋】スズメたちはスズメたちで、鳩たちは鳩たちで、まとまって休んでいる。
【地方橋】スズメたちはスズメたちで、鳩たちは鳩たちで、まとまって休んでいました。
【地方橋】体の羽毛を膨らませている鳩たち。
【地方橋】体の羽毛を膨らませている鳩たち。
【ドナウ広場】南千住の「ドナウ広場」の風景。昨年(2025年)10月中旬に撮影した写真。
【ドナウ広場】南千住の「ドナウ広場」の風景。昨年(2025年)10月中旬に撮影した写真。

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