小学校で申し込んだ「カッパバッチ」
小学校の頃のこと。
「カッパバッチ」が、毎年一回、発売されました。
通称として「カッパのバッチ」とも言っていたのです。
カッパの画は毎年、変わります。
色合いは、白、赤、青、黄色、緑の5種類。
大人の親指にのるくらい、小さくて、可愛らしいバッチです。
これは、都民の日(10月1日)の記念バッジで、東京都内で販売されました。
バッチをつけると、都内の施設等を無料もしくは割引で利用できたのです。
バッチのカッパは、毎年、ポーズが変わります。
初期のデザインは、漫画家の清水幸雄(しみず ゆきお)氏が担当。
その後は、漫画家の小島功(こじま こお)氏が描かれていたそうです。
「カッパバッチ」は、小学校の教室で購入申し込みができました。
バッチが届くと、担任の先生が教室で、申し込んだ生徒へ配ってくれます。
5種類セットを買うのか。
1個だけを買うのか。
初めて買って貰ったのは、5種類セット。
翌年からは、白いバッチを1個買って貰いました。

台東区役所で手渡された、忘れられない白いカッパ
ある年、バッチを買えなかったことがあったのです。
バッチをコレクションのようにしていたので、ガッカリしていました。
その様子を見て、母が台東区役所へ電話。
「カッパバッチ」が、まだ購入可能なのかを聞いてくれたのです。
バッチの販売は終わっていたのですが、その年のバッチを持っている職員の方がいました。
そして、そのバッチを譲ってくれるとのことだったのです。
学校が終わって帰宅した日。
母に連れられ、台東区役所へ向かいました。
バッチの譲って下さるという方は、少しご年配の男性職員の方です。
ご自身の席で、ニコニコとした優しい笑顔で待っていてくれました。
そして、机の引き出しを開けられます。
そこに保管していた「カッパバッチ」2個を渡して下さったのです。
どちらの白いカッパで、可愛い専用の紙箱に入っていました。
その時の「カッパバッチ」が、写真のバッチです。
とても嬉しかったですね。
譲って下さった職員の方には、今でも感謝しています。
「カッパバッチ」は、1997年(平成9年)に販売が終了しました。
その後は約20年近く、作られなかったため、世代によっては
「知らない」
「見たことがない」
という空白期間が生まれます。
しかし、2018年(平成30年)に、懐かしさと東京150年事業の一環として復刻されました。
子供の頃、秋になると楽しみにしていた小さな記章。
あの時、区役所で手渡して貰った白いカッパは、今も変わらず家に残っています。




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