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台東区内で学生アルバイトのデビュー | 生まれも育ちも東京の山谷 -山谷は日本三大ドヤ街のひとつです-

台東区内で学生アルバイトのデビュー

大学生になってはじめてのアルバイト

高校はアルバイトが禁止だったため、初めてアルバイトをしたのは大学に入ってからだったのです。
初めてのアルバイトは、台東区内にある某所で、事務補助のアルバイトでした。
作業は、正職員の方々と一緒に書類のチェック。
アルバイトをしているのは、大学生や主婦の方が多かった記憶があります。
和気あいあいと、雑談をしながらの書類チェックで、お菓子は食べ放題でした。

今となっては、楽しかった思い出のひとつなのですが、初めて
「働く」
ことを、初めて体験した自分にとって、初アルバイトは異文化の世界に落ちたような衝撃だったのです。

アルバイト初日は、隣りの席の学生アルバイトの女子学生が、こちらに気を使って、いろいろ話しかけてくれました。
しかし、何を話せばいいのか、どう返事をすればいいのか、全くわからず、話しかけられても頷くので精一杯だったのです。
あの時、話しかけて下さった学生アルバイトの方、本当にごめんなさい!

勤務時間は、9時から17時で、定時で帰れます。

アルバイト初日は、一日がとても長かったような記憶があります。
高校では、1時間の授業が終わった後、毎回10分の休憩がありました。
しかし、仕事の場合、9時から12時まで仕事、12時から一時間の休憩があって、その後は17時まで仕事です。
今となっては、当たり前ですけど・・・。
ただ当時、学生しかやったことのない自分にとって、ずっと仕事をし続けることが、本当に辛かったのです。
正確には、10時にお茶休憩、15時にお茶休憩がありました。

初日のアルバイトを終えて帰宅。
居間で
「もうヤダァ~! アルバイト、もうヤダァ~! 1時間しか休みがなくて、あとずっと仕事をしなきゃいけないなんて! もうアルバイト行くのヤダァ~!」
と、涙をボロボロこぼして、号泣していました。

すると
「プルルルルゥ~」
と、電話が鳴ります。
電話に出ると、小学校から仲が良い同級生チャバちゃん。

チャバちゃんに、アルバイト初日の辛さを話すと
「君は人生の荒波を知らないね」
というお言葉を頂きます。

そして、チャバちゃんのアルバイト体験談を聞きました。

以前、アルバイト情報誌を見た時、
「お近くで、お友達と一緒にアルバイトができます」
と書かれた求人記事の話をすると
「あ、あれね。ウソだよ」
とのこと。

チャバちゃんが教えてくれた「人生の荒波」

電話をくれたチャバちゃんは別の大学へ進学していました。
その進学した大学の友人たちと、クリスマスに、クリスマスケーキを販売するアルバイトをしたそうです。

すると、アルバイト代は、アルバイトをする前に、先に貰えたのです。
そして、アルバイト当日。
クリスマスケーキ販売のアルバイトたちは、南千住駅前に集合しました。
そこからバスに乗るように言われ、松戸へ移動したのです。
そこで、一人ひとつずつ、ピンクのエプロンを渡されて、遠方の販売場所へ向かうように言われました。

友達と一緒でもなく、お近くでもありません。

アルバイト代は先払いで貰っており、さらに松戸までバスで連れて行かれたので、辞退することできなかったようです。

チャバちゃんはピンクのエプロンを持ち、取手の方にあるスーパーマーケットへ、ひとりで向かいました。
途中、駅のプラットフォームに同じピンクのエプロンを持った女性がいたので
「同じところへ行くのかな?」
と思って話しかけたのです。
しかし、その女性は、チャバちゃんとは違うところへ向かうよう言われているとのこと。

結局、チャバちゃんはひとり、アルバイト先のスーパーマーケットへ向かいます。
現地に到着したら、アルバイト先へ
「到着しました」
の電話を一本。
スーパーの店長に言われ、倉庫から台車を使って、クリスマスケーキを運びます。
クリスマスケーキは、スーパーの中ではなく、外の店頭での販売でした。

店頭では、クリスマスケーキ販売をするチャバちゃんのほか、アイス販売をする女子学生もいます。
アイスの売り子をする女子学生と、多少話しつつ、
「アイスも少し貰って食べたところ、美味しかった」
とのこと。
アイスの方は結構売れましたが、クリスマスケーキは、なかなか売れません。

小さい男の子がいたので、チャバちゃんが
「クリスマスケーキ買って、と言っておいで」
とコソッと頼むと、お母さんに
「○○ちゃんのは、おウチにあるでしょ!」
と言われて終了。

ただ、夕方頃になると、クリスマスケーキも少し売れました。

日が落ち、夜になったので、残ったクリスマスケーキを台車で倉庫に戻します。
アルバイト先に
「終わりました」
と電話をし、駅へと戻りました。

そのスーパーマーケットは、駅から離れており、暗い道をトボトボ歩きます。
その駅を通る電車は、1時間に2本から3本。
プラットフォームで電車を待ち、乗り継ぎながら帰宅しました。

アルバイト中は、アルバイトをしている証明として、朝昼晩の3回、ハガキに店長からハンコを押して貰います。
そのハガキをポストへ投函して、アルバイト終了。

そんな、チャバちゃんのクリスマスケーキ販売の話を
「ヤダァ~! そんなアルバイト、絶対ヤダァ~! お金返して帰ってくる~!!」
と、悲鳴を上げつつ聞いていました。
そして、今の事務補助のアルバイトが、いかに恵まれた環境なのかを知ったのです。

事務補助のアルバイトは、春休みの一ヶ月間のアルバイトだったのですが、途中で辞めることなく続きました。

アルバイト禁止の高校もあります。
ただ、学生が働くのに不適切な仕事でなければ、お金を稼ぐこと、
「社会はどんな風に成り立っているのか」
を早い段階で体験するのも良いように思いました。

台東区での初めての事務補助アルバイトで、緊張しながら書類チェックをする大学生と、隣で明るく話しかける女子学生の様子。
初めてのアルバイト初日。緊張で固まるアルバイト学生に、隣の女子学生が優しく話しかけてくれました。

ご感想・思い出などお寄せ下さい

  1. こころ より:

    社会の荒波を知るなら新聞配達をやってみるのもいいでしょう。

    新聞を配る野外の肉体労働。集金も含む顧客管理と新規読者の営業開拓。

    バイト初心者だった自分はこれで社会に揉まれて鍛えられました(笑)

    • 語り部 より:

      こんばんは。
      かなり昔になりますが、新聞配達の奨学金制度を受けて、学校に通っていた学生の方がいました。
      集金と営業はなかったようですが、早朝起きて、新聞の折りたたみをして配達をするそうです。
      確かに、ハードワークになりますね。

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