土曜日に区役所から電話?
土曜日のこと、固定電話が鳴りました。
「台東区役所です。医療費還付のご連絡をさせて頂きました」
昼頃の明るい日中、穏やかな口調の男性の声が、受話器から聞こえてきました。
区役所の部署名や自身の名前もしっかりと答えています。
相手の話だと、台東区内に住んでいて、昨年郵送した医療費還付の手続きをしていない人へ、連絡をしているとのことでした。
「そんな郵便は来ていません」
と伝えると
「きっと昨年末の大掃除の時とかに捨ててしまったんですよ」
と落ち着いた口調で話を返してきます。
「どんな封筒ですか」
と聞くと
「緑色の封筒です」
とのこと。
一旦、電話を保留にして、保管している郵便物を確認しました。
公的機関の郵便ならあるはずなのですが見当たりません。
相手は公的機関の職員らしい話し方で、とても丁寧な言い回しなのです。
ただ、還付金の受取申請をしていないから、その手続きをするよう、公的機関が電話までするのでしょうか。
しかも土曜日なのです。
医療費還付と言われたけれど、何かが変
受話器を取り
「折り返します」
と伝えると、相手は
「電話番号わかりますか」
と聞くので
「電話番号は知っています」
と言って、電話を切りました。
そして、こちらから台東区役所へ電話をしました。
警備の方が電話に出てくれたので、先ほどの電話でのやり取りを伝えたところ
「典型的な振り込め詐欺ですね。警察へ連絡して下さい」
と言われたのです。
これまで、不動産や英会話学校のセールス電話がかかってきたことはあったのですが、振り込め詐欺の電話が初めてでした。
「振り込み詐欺」
という言葉を聞いた時、全身に落雷が落ち、意識が頭上からポンッと飛び上がったような衝撃が走ったのです。
警察署へ電話をしたところ、浅草警察署のお2人の方が、家まで来てくれました。
家の固定電話はナンバーディスプレイではなかったので、相手が発信した電話番号はわからず。
警察署の方から、もし次かかってきたら
「振り込み詐欺ですね」
と言って電話を切るよう、助言を貰いました。
実際にあった他の詐欺の手口
他にも
「振り込み詐欺から連絡が来たことがあるよ」
という方々がいたのです。
そのうちの一人は、子どもが海外へ旅行中なのにもかかわらず、子どもになりすました詐欺の電話がかかってきました。
そこで、電話の相手へ
「お土産は買ってきたか?」
と聞いたところ、電話が切れたのです。
また、法務省かたる不審な郵便物が、家のポストに届いた方もいました。
街の不用品回収をしている車に、不用品の引き取りを頼んだところ、買ったばかりの防水性の小型テレビを持っていかれてしまったご高齢のご夫婦もいたのです。
詐欺は、あらゆる手段を使います。
浅草警察署の方も、時にはパトカーで
「現在、この地域に、振り込み詐欺の電話がかかっています」
という音声を流して、注意喚起を行うこともありました。
今からできる詐欺対策(電話・SNS・郵便)
詐欺防止対策は下記があるので、参考にして頂けますと幸いです。
【電話】
【SNS】
【郵便受け】
楽天市場で見つけた「チラシ・セールス投函お断りステッカー」をポストに貼ってから、不審なチラシが激減しました。活用のご検討もしてみて下さい。
詐欺の手法も進化しているので、これからも注意していきたいです。

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