夏空の仲見世を歩く
晴天の夏空。
「浅草というと、やっぱり夏!」
の印象がある、という方がいました。
気温は32℃から37℃という炎天下ですが、仲見世のお店は見ているだけでも、ワクワクして楽しい気分になります。
今回は、浅草の雷門から「仲見世」の大通りを歩き、浅草寺へ向かうことにしました。




仲見世も、昔は修学旅行をしている日本人学生たちの姿もあったのです。
しかし現在は、海外からの観光客たちであふれています。
時折、
「浅草には、どこの国の方々が、どのくらい来ているのだろう?」
と思うほど、いろんな国の方が観光に来ているのです。




左右にある仲見世の後ろにも通りがあり、甘味処や工芸品を扱うお店が並んでいます。
後ろにある通りも面白そうですが、今回は雷門から浅草寺へ続く、仲見世の大通りを歩くことにしました。


仲見世は、食べながら歩く観光客の方も多いので、飲食店の店頭販売が増えたように思います。
まだ海外からの観光客が今ほど来なかった昔は、お店の商品を汚してしまう心配があるため、物を食べながら店舗をまわる方はいなかったように思います。
新仲見世・伝通院通りも交差する賑わい
仲見世は、他の通りとも接しているのです。
そのひとつは「浅草新仲見世商店街」です。
仲見世の真ん中付近で、真横に横切る形で交差しているのが、新仲見世です。
天井にはアーケードがあり、新仲見世も、仲見世に劣らない賑やかさ。
店内で食事がしたい時は、新仲見世だと、和食、洋食、カフェなど、店内でゆっくりできるお店が、いろいろあります。


気分が沈んでいる時、仲見世を歩くと良いかもしれません。
仲見世は、店舗を構えた「縁日の万博」のようです。
周りを見ながら歩いているだけで、とても楽しいのです。
何度も歩いているはずなのに、全く飽きないことに気づきました。
仲見世の活気が、沈んだ気持ちを覆う陰を、消していってくれる観光地です。

そして、浅草寺に近づくと、もうひとつの仲見世と接して通りが見えます。
こちらが「伝通院通り(でんぼういんどおり)」です。
昔の伝通院通りは、皮の学生鞄を販売する店舗などはあり、どちらかと言うと、ひっそりとした通りでした。
しかし現在は、観光客向けの店舗が目立つようになり、以前とは別の場所のようです。
伝通院通りも、どんな風に変わっていったのか、気になるところですが、今回はそのまま浅草寺へ向かいました。


時空をこえた旅
浅草寺に近づくと「宝蔵門(ほうぞうもん)」が見えてきます。
こちらの門の左右には、仁王様の像もあるので「仁王門(におうもん)」とも呼ばれているそうです。
仁王様が立つ仁王門の反対側には、大きな草鞋(わらじ)がかけられています。
仁王門を通ると、浅草寺の境内。
浅草寺のご本尊は、観音様です。
浅草寺を「浅草の観音様」と呼ぶこともあります。
どこまでも広い空を背景にして建つ大きな寺院。
広々とした境内には、池や緑もあります。
いつ拝見しても、本当に素晴らしいの言葉に尽きます。
まるで時空をこえた旅をしているような浅草ならではの時間です。




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