山谷は本当に危ないのか
「山谷は危ないのか?」
お答えします。
時間帯や場所によっては、危ないです。
日中でも歩かない場所は、今でもあります。
また、日が落ちて暗くなったら、ひとりで外をウロウロ歩かない方が安心です。
戦後の昭和から平成初期の頃。
日中でも、女性は外へ出ると、1日単位で働く男性たちから、嫌がらせを受けました。
この嫌がらせは、山谷では珍しくなかったのです。
アルコールの自販機も至るところにありました。
その自販機前の歩道では、1日単位で働く方々が、円陣を組んで座り込みます。
そして毎日のように、アルコールだけの宴会を行われていました。
歩道のため、女性が近くを通ると、相手が不快に思う言葉を投げつけたのです。
道端に泥酔者が寝ている姿も、日常的な山谷の風景でした。
時が流れ、和暦は令和になりました。
アルコールの自販機は撤去されています。
路上での宴会も、前ほど見なくなりました。
また、警察官の方々も、ひんぱんにパトカーで巡回をしてくれます。
さらに、防犯カメラが至るところに設置されるようになったのです。
山谷の治安は、現在、昭和や平成初期の頃よりも、改善されているように思います。
そして、1日単位で働く方々も、歳を重ねました。
「福祉」という文字をよく見かけます。
人がいなくても、次々と建てられる新築マンション。
夜は人通りもなくなり、静まり返ります。
夜、外出の注意が必要となるのは、山谷に限ったことではありません。
他の都内でも、日が落ちると、外出に注意が必要となる地域はあります。




危険はどこにでもある
山谷から引っ越した同級生のチャバちゃん。
駅前には、活気のある商店街もある地域が新しい住まいです。
駅から歩いて10分ほどの距離。
しかし、ひとりで夜歩くことは、注意が必要な地域なのです。
冬、帰宅が遅くなった日のこと。
首にマフラーを巻いたチャバちゃんが、駅から家路に向かいます。
ひとり歩くその後ろを、見知らぬ男性が
「マフラー! マフラー!」
と言いながら歩きました。
夜の帰路にいるのは、チャバちゃんと
「マフラー! マフラー!」
の独り言を口にしている男性のみ。
この
「マフラー! マフラー!」
という言葉は、チャバちゃんの首に巻かれたマフラーのことを指しているのか、わかりません。
後ろから聞こえる
「マフラー!」
という言葉を繰り返す声。
怖い思いをした、チャバちゃん。
(同級生のチャバちゃんのことは「台東区内で学生アルバイトのデビュー」を参考)
遠い他県から進学のため、東京にきた女子学生がいました。
「東京の方が安全なんよ! 地方の方が危ないんよ! ひとりでバス停で、バス待ってるとな、変な人が出てきたりするんよ!」
以前、1時間に1~2本しか電車が来ない他県へ行った時のこと。
日中、民家はあっても、人と出会わないのです。
さらに、歩道と車道を分けるガードレールがありません。
歩道には、雨水を排水する側溝や、用水路があります。
慣れていない道のため、足もとにも注意が必要です。
車道では、トラックやダンプカーといった大型車が、激しく往来していました。
「ここで、車と接触しても、見ている人はいないだろうな」
と思いながら、歩いた記憶があります。
山谷は、特別に危険な地域ではありません。
ただし「時間帯」と「場所」を見極めることが大切です。
それは、東京でも、他の地域でも、同じことなのです。





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